昔懐かしの「付け木(つけぎ)」 農家宅で発見!/国分寺市

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 国分寺市で植木の生産や卸販売を営む横田豊さん(60)宅の蔵で、80年ほど前のものと思われる「付け木(つけぎ)」が保存されていました。当時の人々の暮らしを知る貴重な品です。

 付け木とは、薄い木片の端に硫黄を塗ったもので、マッチが普及する以前、火を他のものに付け移すのに使っていました。囲炉裏から火をとり、かまどへ移す時などに用いていたといいます。薄く削いだヒノキや松でできており、使う際には縦に細く裂き、硫黄部分に火をつけます。

 「硫黄」が「祝う」に通じることから、頂きもののお返しにも使われていました。横田さんの近所でも、お祝いで重箱に入ったお赤飯をもらった際に、お礼として空の重箱に付け木を入れてお返しをする風習があったといいます。

 横田さんは「蔵の片づけをしていて見つけた。付け木のことは知っていたが、私自身使ったことはなかった。私の少し上の年代の人は、付け木を見たら当時のことを懐かしく思うのではないか」と笑顔で話しました。